「裏声が綺麗に出ないのはどうして?」「裏声がかすれてしまう。」
こんな疑問やお悩みをお持ちの方は必見!
こちらの記事では裏声について解説します。
・裏声のメリット
・裏声が綺麗に出ない原因
・裏声の練習方法
ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてくださいね◎
裏声とは?
裏声とは発声方法の一種で、高い音や柔らかい音を出す際に用いられます。
ファルセットや仮声(かせい)と呼ばれることも!
※声質・声を響かせているポジション等で、言葉を使い分ける指導者の方もいます。
地声で出せないような高い声も出しやすいため、高音域になると自然と裏声に切り替えて歌われている方も多いと思います。
裏声と地声の違い
裏声と地声の主な違いは、声帯の動きにあります。
地声では声帯全体が閉じて振動しているのに対し、裏声では声帯の一部が開いた状態で振動します。
この声帯の動きの特徴により、地声よりも裏声の方が高い音域を出すことが可能となります。
難しい話を抜きにすると。。。
ミッキーは裏声!!
プーさんは地声!!
とイメージしてみてくださいね。
裏声を習得するメリット
裏声を習得する一番のメリットは歌える曲のレパートリーが増えることだと思います。
裏声が苦手な方は
- 憧れの曲だけど、高音が出てくるから難しい
- 好きな曲だけど、自分の声では、歌えるイメージが湧かない
と音域や声質の問題から、お好きな曲を歌うことを諦めてしまう方も多いです。
しかしながら、私のレッスンの生徒さんには、裏声が使って歌えるようになったことで
自分がまさかこのアーティストの曲を歌えようになるとは思わなかった!
好きな曲をたくさん歌いたい!!
と、どんどん難易度の高い曲にチャレンジできるようになった方は、たくさんいらっしゃいました。
裏声がコントロールできると、表現の幅が広がります。
より曲に気持ちをのせて歌えるようにもなりますよ♩
結論:裏声の習得で、歌う楽しさが増すこと間違いなし。
裏声が出ない・かすれる原因
裏声が出ない・かすれる場合に、大きく分けて2つの原因が考えられます。
力んでいる
裏声が綺麗に出ない原因として、発声するために使う、声帯周り・喉・表情などの筋肉が力んでいる可能性があります。
“高い音域になると、全く声が出なくなる”
という方は、こちらの要因が大きいかもしれません。
力むことで、声帯が閉まりすぎたり、声の通り道が狭くなり、裏声が綺麗に出しづらくなります。
余計な力みをなくすことで、裏声は出しやすくなります。
息漏れしている
裏声が綺麗に出ない時には、息漏れが原因となっている可能性があります。
“少し裏声っぽい声は出るけど、綺麗じゃない〜。”
という方は、こちらの要因が大きいかもしれません。
- 息を多く吐きすぎている
- 声を当てるポジションが違う
- 声帯が適切に閉まっていない
などの問題を改善することで、裏声は出しやすくなります。
裏声を綺麗に出すため練習方法5選
「力み」「息漏れ」を改善し、裏声を綺麗に出すための練習方法を5つご紹介します。
息から徐々に声に変えていく
力んでしまう方におすすめのトレーニングです。
まずは、声は出さずに、息のみを吐くことから始めます。何度か息を吐いた後、次は息に声をのせてみましょう。
ため息みたいな感じで「ふぅ〜」や「はぁ〜」と出し、徐々に声の高さを上げていきます。
肩に力が入ってしまう方は、上の図のように前かがみになってみてくださいね◎
上半身に力が入りづらくなり、呼吸も深くなります。
子音「H」を使って発声する
は行「は・ひ・ふ・へ・ほ」で発声練習をします。
無声子音「H」を使って練習することで、声帯の状態や、息のバランスを整えることができます。
私のおすすめは、口が縦に開き、声が響かせやすい「ホー」です。
フクロウになった気持ちで何も考えず、リラックスしてくださいね♩♩♩
声を当てるポジション:頭の後ろへ
声を当てるポジションを意識することで声質は、大きく変化します。
息漏れが原因の場合、声を当てる方向が、前(唇のあたり)になっている可能性があります。
頭の後ろに声を当てるイメージで出してみましょう。
喉が自然と開くので、響きが綺麗になります。
声を当てるポジション:鼻腔に響かせる
声を当てるポジションは、鼻のあたりにも意識できると良いです。
鼻の奥の空間(鼻腔)に声を響かせることを、鼻腔共鳴と呼びます。
【頭の後ろ】と【鼻腔】を同時に意識することは難しいと思います。
頭の後ろへ声を当てる感覚が掴めたら、チャレンジしてみてください。
鼻腔共鳴をコントロールできると、マイクのりもよくなります。
鼻腔共鳴のトレーニングには「ん〜」と発声する、ハミングがおすすめです。
リップロール・タングトリル
声帯・共鳴・呼吸をバランスよく鍛える一石三鳥のトレーニングです!
・リップロール・・・唇を軽く閉じ、息を吐くことで、唇を振動させるトレーニング。
・タングトリル・・・舌を上顎に軽くつけ、息を吐くことで、舌を振動させるトレーニング。
少しコツがいるので、もし上手くできない場合には、以下の記事を参考にしてくださいね◎
【リップロールができない・続かない原因|練習のメリットとやり方を解説】
【タングトリルができない・続かない原因|練習のメリットとやり方を解説】
裏声の練習におすすめな曲
- 生徒さんからレッスンで「歌えるようになりたい」とご希望いただいたことがある曲
- 最新カラオケランキング
上記2つを組み合わせ、裏声の練習におすすめな曲をチョイスしました!
ゆっくりの速さで部分練習をしたり、テンポが速い曲は伴奏のスピードを落として練習することがおすすめです!
ぜひ参考にしてください。
男性歌手の曲
・森山直太朗さん「さくら」「夏の終わり」
・back numberさん「水平線」
・平井堅さん「瞳を閉じて」※地声(ミドル・ミックス)の最高音がやや高いので難易度はやや高いです。
・優里さん「ドライフラワー」※地声(ミドル・ミックス)の最高音が高いので難易度は高いです。
女性歌手の曲
・絢香さん「三日月」
・中島美嘉さん「雪の華」
・ヨルシカさん「春泥棒」※テンポが早いので難易度はやや高いです。
・tuki.さん「晩餐歌」※テンポが早く裏声の最高音が高いので難易度は高いです。
まとめ
裏声が綺麗に出ない原因と、裏声の練習方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
以下のことが改善できると、裏声は綺麗に出せるようになるでしょう。
・息漏れ
しかしながら、一人で練習する場合には、誤った癖を身につけたり、喉を痛めるリスクもあります。
また、練習へのモチベーションを維持することが難しい方も多いと思います。
プロの指導のもとボイストレーニングを行えば、効率的に課題を改善することができます。
・正しい歌唱テクニックや呼吸法を学ぶことができる
・自分の目標やニーズに合わせたトレーニングを受けることができる
・定期的にフィードバックを受けることで、トレーニングのモチベーションを維持することができる