
「最近、声が前より低くなった気がする」
「高い声が出にくくなったなぁ」
と感じることはありませんか?
実は、適切なトレーニングを行うことで、以前のような高い声を出しやすくすることができます。
この記事では、年齢とともに声が変化する理由と、その改善方法についてご紹介します。
・老け声の改善方法
・高い声を出すためのトレーニング
ぜひ参考にしてください♩
年齢とともに声が出しづらくなる原因
年齢とともに声が出しづらくなる主な原因は、以下の3つです。
1. 声帯の筋力・弾力の低下

声は声帯の間を、吐いた息が通り、振動することにより生まれます。
声帯はゴムのように伸び縮みして音を作りますが、年齢とともに声帯の弾力が失われ、振動は鈍くなっていき、高音は出しづらくなります。
さらに、声帯を動かす筋肉(声帯筋)が衰えると、声帯がしっかり閉じられず、息漏れしやすくなることもあります。
2. 声帯の乾燥

年齢とともに体内の水分量が減ることで、声帯も乾燥しやすくなります。
声帯が乾燥すると、柔軟性やハリが失われ、振動がスムーズにできなくなります。
さらに、乾燥した声帯は摩擦が増え、喉の違和感や疲れを感じやすくなることも。
これにより、声がこもったり、かすれやすくなったりします。
3. ホルモンバランス(男女別)

女性は、更年期に入ると女性ホルモンの分泌が減少し、声帯がむくんで太くなるため、声が低くなる傾向があります。
一方、男性はホルモンの影響はあまりありませんが、加齢により声帯が萎縮して硬くなるため、声が細く、弱々しくなりがちです。
どちらも「老け声」の原因になりやすいですが、適切なトレーニングやケアによって改善・予防が可能です。
「老け声」の改善方法
年齢による声の変化を改善するためには、次のアプローチが効果的です。
1. 正しい発声方法を身に付ける

声帯を支える筋肉(声帯筋)が衰えると、声が不安定になりやすくなります。
ボイストレーニングを取り入れて、正しい発声方法を学ぶことで、発声に必要な筋力を強化し、声帯を適切に使うことができます。
息漏れやかすれを防ぎ、声が安定してクリアになります。
2. 日常的に歌う・声を出す

声帯の弾力性を保つためには、日常的に声を出すことが大切です。
歌を歌ったり、話すことを意識的に行うことで、声帯の振動を促進し、音域を広げる手助けになります。
結果的に、高い声を出しやすくなり、若々しい声を保つことができます。
3. 乾燥を防ぐ

声帯の乾燥は、声のハリを失わせ、かすれやすくします。
乾燥した環境を避け、こまめに水分補給を行うことで、声帯を潤し、健康な状態を保つことができます。
加湿器を使用するなど、喉を守る対策も効果的です。
「老け声」改善におすすめボイトレ
ボイトレを取り入れることで「老け声」を改善することができます。
おすすめのボイトレを紹介します。
1. ストローぶくぶくトレーニング

1.ペットボトルなどに水を3分の1ほど入れます。
2.ストローを水に3cmくらい浸かるようにさしましょう。
3.ストローをくわえて、鼻をつまんで、「う~」と声を出します。
6.慣れてきたら「う⤴」「う⤵」といろんな高さの声を出しましょう。
ポイント:ブクブク泡の大きさが一定になるように声を出します。
2. 舌を出して、母音を発声

舌を軽く出して、母音(あ・い・う・え・お)を発声します。
舌の力みをとり、喉を開く感覚が身につきます。
ポイント:舌が細くなったり、丸まったりしないように気をつけてリラックスしながらやりましょう。
3. ハミングで鼻腔共鳴

1. 口を閉じて鼻で音を出しながら、軽く「ん~」と声を出します
2.鼻の奥の響き(鼻腔共鳴)を意識して、声を出します。
「ハミング」について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
→【ボイトレ・ハミングの効果とは?|歌い方とコツを解説(音源あり)】
まとめ
年齢を重ねることによる声の変化は適切なケアとトレーニングを続けることで、改善が可能です。
正しい発声方法を身につけることや、日常的に声を使うことで、声帯の弾力性や筋力を維持・回復を目指しましょう。
今回紹介した方法やトレーニングを習慣化させることで、以前のような高い声が徐々に出せるようになるはずです。
もし「自分の発声が正しいのか不安」「もっと効果的にトレーニングしたい」と感じたら、ぜひ一度レッスンにお越しください。

今のあなたに必要なアドバイスをお伝えし、声を魅力的にするためのお手伝いします。
・正しい歌唱テクニックや呼吸法を学ぶことができる
・自分の目標やニーズに合わせたトレーニングを受けることができる
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