
「自分の声が嫌い」って思ったことありませんか?
録音した自分の声を聞いて、なんだかがっかりしたり、人前で話すのがちょっと苦手だったり…。
実は、このようなコンプレックス持っている方は、意外と多いんです。
でも、大丈夫!
あなたの声は、少しの工夫と練習で、どんどん素敵に変わります。
この記事では、「自分の声が嫌い」を乗り越えるための方法や、毎日できる簡単なトレーニングを紹介します。
「声」はあなたの印象を作る、自己表現の一つ。
少しずつ声が変わることで、自信もつき、今よりもっと自分を好きに思えるようになるはず!
一緒に、あなたの声の魅力を見つけていきましょう♪
・声のコンプレックス克服方法とマインドセット
・簡単にできるボイトレ
自分の声を嫌いになる原因
「自分の声が嫌い」と感じるのは、実はとても自然なことです。
その原因には、科学的な理由と心理的な要因が深く関わっています。
ここでは、2つのポイントに分けて説明します。
録音した声と実際の声の違い

自分の声を録音して聞いたときに「え、こんな声だったっけ?」と違和感を覚えた経験はありませんか?
これは、普段自分が聞いている声と、他人が聞いている声が異なるために起こる現象です。
私たちが普段聞いている自分の声は、「骨導音(こつどうおん)」と「気導音(きどうおん)」の両方が合わさったものです。
気導音:空気を伝わって耳に届く音。録音した声は気導音。
録音した声は、骨導音の影響を受けていないため、普段聞いている自分の声とのギャップがあります。
そのため「なんだか変」「思っていたのと違う」とショックを受けてしまうことがあるのです。
しかし、この録音された声こそが他人に聞こえている「実際の自分の声」。
最初は違和感があっても、慣れることで受け入れられるようになります。
そして、声のコントロールを学ぶことで、より魅力的な声にしていくことも可能です。
心理的な影響と自己評価
自分の声が嫌いだと感じる理由は、単に「録音した声が違って聞こえる」ことだけではありません。
例えば、次のような心理的要素が影響を与えることがあります。
「理想の声」とのギャップ

私たちは無意識のうちに「こういう声が魅力的」という理想像を持っています。
テレビやラジオで活躍するアナウンサーや俳優、歌手のような声に憧れることもあるでしょう。
しかし、現実の自分の声がその理想と異なると、違和感や不満を感じやすくなります。
過去の経験やコンプレックス

「声が低い」「こもって聞こえる」「ボソボソしている」など、過去に他人から指摘されたことがある場合、その記憶が自己評価に影響を与えます。
また、幼少期や思春期に自分の声をからかわれた経験があることで、大人になっても「自分の声には自信が持てない」と感じるケースも多いです。
自己認識のズレ

私たちは「自分はこういう人間だ」というセルフイメージを持っています。
しかし、録音された声がそのイメージと異なると「こんな声の自分なんて受け入れられない」と感じることがあります。
これは、声だけでなく写真や動画を見たときに「思っていた自分と違う!」と感じるのと同じ現象です。
自分の中のイメージと現実のギャップが大きいほど、違和感や嫌悪感を覚えやすくなります。
「自分の声が嫌い」を克服するための方法
声のコンプレックスを克服するために、以下のステップを試してみましょう!
ステップ1録音してみよう

まずは、自分の声を録音してみましょう。
最初はびっくりするかもしれません。
慣れない間は「嫌だな〜」と思うかもしれません。
しかし、自分の声がどんなふうに響いているか、どのように聞こえているか、理解するためには欠かせないステップです。
録音を繰り返すことで、自分の歌声の特徴やクセが少しずつ見えてきます。
ステップ2良いところと改善点を見つける
録音した声を聞きながら、以下のポイントを意識してみてください。
改善点だけではなく、良い点を知ることも大切です。
声の響きとボリューム:声に響きはあるか。小さすぎたり、大きすぎたりしていないか。
発音と滑舌:歌詞や発音は明瞭に聞こえるか。聴き手に言葉の意味は伝わるか。
表現力:自然な抑揚はつけられているか。
ステップ3目標を設定して、少しずつ改善していこう

自分の声の強みや改善点が見えてきたら、それを基に具体的な目標を設定しましょう。
たとえば、「高音をもっと安定させたい」「表現力を豊かにしたい」など。
自分の声に必要なポイントを意識して練習を積み重ねていくことが大切です。
「自分の声が嫌い」を克服するためのマインドセット
声をより良く、変えるためには、ただ技術的にトレーニングを重ねるだけではなく「自分の声をどう受け入れるか」という、マインドを変えていくことも大切です。
自分の声を「個性」として捉える

声は、あなたの一部として存在するもの。
それは、他の誰かの声と同じでなくても全然問題ありません。
あなたの感情や魅力を表現する大切なツールとして、自分の声を大切にできると良いです。
少しずつ、自分だけの「声の個性」を育てていく感覚を楽しんでいきましょう。
他人と比べず、成長を楽しむ

人と比べるあまり、自分が嫌になっていませんか。
他人と比較することは悪いことばかりではありませんが、時に成長の妨げにもなります。
大切なのは「自分のペース」で進んでいくこと。
完璧じゃなくても大丈夫!
今の自分を大切にしながら、着実に成長を実感できるようになると、自分に自信が持てる瞬間がきっと増えていきますよ♩
簡単ボイストレーニング
ボイストレーニングを継続することで、声の安定感や響きが確実に変わっていきます。
ここでは、簡単に取り組めるボイストレーニングを紹介します。
毎日少しずつでもいいので、トレーニングを続けてみましょう。
腹式呼吸

吐く息でお腹がしぼみ、吸う息でお腹が膨らむ呼吸方法です。
腹式呼吸をすることで、呼吸が深くなり、安定した声が出しやすくなります。
詳しくは→【腹式呼吸で歌うメリットとは?|やり方と練習方法を解説(音源付き)】
リップロール
唇を息でプルプルと振動させる、ボイストレーニングです。
喉の無駄な力みを取ったり、声の響きをよくしたり、さまざまな効果があります。
ウォーミングアップに最適です。
詳しくは→【リップロールができない・続かない原因|練習のメリットとやり方を解説】
ハミング

唇を閉じた状態で、「ん〜」と鼻唄を歌うボイストレーニングです。
鼻に響きを感じられるようになると、高音が出しやすくなり、音程も安定します。
また、人の耳に届きやすい通る声を目指す上でも、効果的なトレーニングです。
詳しくは→【ハミングの効果とは?|歌い方とコツを解説(音源あり)】
まとめ

「自分の声が嫌だな〜」と感じることは、多くの人が経験する自然なことです。
自分に聞こえている声と周りに聞こえている声とのギャップ、過去の経験、理想の声との比較など、さまざまな要因が影響しています。
しかし、声はトレーニングと意識次第で変えることができます。
録音して客観的に聞くことで現状を把握し、良いところを見つけながら、少しずつ改善していくことで、声は確実に磨かれていきます。
さらに、自分の声を「個性」として受け入れ、他人と比べず成長を楽しむことで、自然と自信を持てるようになるでしょう。
大切なのは、焦らず、自分の声と向き合い、前向きに取り組むこと。
もし一人での練習に限界を感じたら、レッスンを受けてみることもおすすめです。

プロの指導のもとトレーニングを行えば、効率的に課題を改善することができます。
・正しい歌唱テクニックや呼吸法を学ぶことができる
・自分の目標やニーズに合わせたトレーニングを受けることができる
・定期的にフィードバックを受けることで、トレーニングのモチベーションを維持することができる