ボイトレ・ハミングの効果とは?|歌い方とコツを解説(音源あり)

ハミング ボーカル
<strong>コエ</strong>
コエ

こんにちは、ボイストレーナー・ボーカルコーチのコエです!

初心者からプロまで、これまで400人以上の方のレッスンを担当してきました。

私のプロフィールはこちらからどうぞ♩

「歌っていると喉に力が入ってしまう」「高い音が出しづらい」とお悩みの方は必見!

こちらの記事では基礎であり、ボイストーニングのハミングについて解説します。

今回の記事でわかること
・ハミングの効果
・ハミングの練習方法
・ハミングのポイントとコツ

ハミングの効果や練習方法を知り、トレーニングの時間をより有意義なものにしてくださいね!

ハミングとは

鼻

口を閉じた状態で「ん〜」と、鼻に響かせて歌うことをハミングといいます。

ハミングは曲中のフレーズで歌うこともありますし、歌詞のない部分にアドリブとして使うこともできます。

そしてボイストレーニングとして活用することで、さまざまな効果を得ることができます。

ハミングの効果

ハミングをトレーニングとして活用することで、得られる効果は以下の通りです。

声量が上がる・声の通りが良くなる

声帯の仕組み

声は呼気(吐く息)で、閉じた声帯が振動することにより生まれます。

声帯で生まれた声(原音)はとても小さいため、体の空間(共鳴腔)で響かせることにより、音を大きくしています。

ハミングを正しくトレーニングすることで、呼吸と共鳴がバランスよくコントロールできるようになります。

<strong>コエ</strong>
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大きな声も、小さな声も通る声になります。

高い声が出しやすくなる

カラオケ

体のどこに声が響いているか感覚的に捉えられるようになると、声の高さ・声質はコントロールしやすくなります。

そしてハミングを正しくトレーニングすることで、高い声を出すときに重要な、鼻腔(鼻の奥にある空洞)で声を響かせる感覚を身につけることができます。

<strong>コエ</strong>
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鼻腔共鳴の感覚が掴めるようになると、楽に高音が歌えるようになります◎

音程が良くなる

楽譜

ハミングで歌う場合には、歌詞に縛れることがないため、自分の歌声や響きに集中して歌うことができます。

歌声や音をしっかり聞き、体のどこで響いているか感じ取れるようになることで、音程は良くなります。

<strong>コエ</strong>
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「音感」「声の響き」の両方が強化され、綺麗な音程で歌えるようになります◎

リラックスして歌えるようになる

お風呂

お風呂場やトンネルなどで歌うことで、心地よく歌えた、という経験がある方は多いのではないでしょうか。

声がよく響く空間では、リラックスして歌うことができます。

ここまでお伝えしたとおり、ハミングは声を響かせるためのトレーニングです。

自分の体で声を響かせられるようになると、無駄な力みを減らして歌えます◎

<strong>コエ</strong>
コエ

リラックスして歌えると、喉やからだへの負担も減らすことができ、長時間歌いつづけられるようになります。

ハミングの歌い方・練習方法(音源付き)

ハミングの歌い方と練習方法は、以下の通りです。

基本のハミング

唇を閉じます。

深く息を吸った後、息を吐き「ん〜」と声を出します。

まずは、ご自身にとって少しだけ高い音で歌ってみましょう。

<strong>コエ</strong>
コエ

この時、鼻の奥鼻腔響きを感じられると良いです◎

同じ高さを短く切って歌う

次は同じ音の高さを、短く切って歌います。

音の粒(響きの強さ)は揃えられると良いです。

男性用(音域A3〜F4)

女性用(音域:E4〜C5)

<strong>コエ</strong>
コエ

テンポを変えたい場合には、右端の三つに並んだ点々を押して、再生速度を変えてくださいね◎

メロディを歌う

音程をつけて歌います。

音と音は繋げて滑らかに歌えるようにしましょう。

男性用(音域:F3〜G4)

女性用(音域:C4〜D5)

<strong>コエ</strong>
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換声点(地声と裏声が切り替わるポイント)を滑らかに繋げることができると良いです◎

ハミングのポイントとコツ

ハミングする時に、意識した方が良いポイントとコツをさらに掘り下げてみます。

ハミングすると「喉が閉ま」「上手く響かないという方」はぜひ参考にしてくださいね。

目線の位置

目線が下がっていると、声の通り道は狭くなりやすいです。

首は立て、気道を確保します。

目線は少しだけあげて、一点を見つめます。

見つめた一点を目掛け、そこに音を当てるようなイメージで声を出してみましょう。

ハミング

音の到達点をイメージすることで、声の響きが安定します。

<strong>コエ</strong>
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見つめる先に風船をイメージしたり、を置くと「声を当てる」感覚がさらに掴みやすいと思います。

ぜひ、お試しください♩♩♩

声の通り道を意識する

共鳴腔

声帯で生まれた声は、口や喉の奥を通り、最終的に鼻腔に到達します。

体に力みがあり、声道(声の通り道)が狭くなっている場合には、声はうまく共鳴しません。

ハミングする時にも、喉の奥には一定の空間を意識できると良いです。

<strong>コエ</strong>
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唇は閉じますが、喉の奥は「あ」と発音する時と同じくらいの空間をイメージしてみてくださいね。

体に触れて響きを感じる

ハミングの時には鼻腔に、声を響かせる必要があります。

しかし、最初はこの鼻腔共鳴を感じることが難しいかもしれません。

鼻に響かせると言われても、響いているのか響いてないのか、よく分からない〜

という方は、ハミングしながら、鼻やこめかみを指先で触ってみましょう。

鼻腔が共鳴すると、鼻骨・頭蓋骨も共鳴するため、指にビリビリとした振動を感じとることができると思います。

<strong>コエ</strong>
コエ

最終的には、体に触れずとも眉間・鼻骨・目の裏など、あらゆるパーツに響きを感じ、声質をコントロールできるようになることを目指します!

呼吸を安定させる

呼吸が不安定だと、声も同じく不安定になります。

発声において息は原動力です。息は深く吸い、安定して吐けると良いです◎

声を出す直前にはブレスをしますが、その時に腹式呼吸で、たっぷり息を吸えているか確認してみましょう。

腹式呼吸・・・息を吐くとお腹がしぼみ、吸うとお腹が膨らむ呼吸法

<strong>コエ</strong>
コエ

腹式呼吸について、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね。

鼻から出る息の量を調整する

ハミングをしている時には口を閉じてるため、基本的に使わなかった余分な息は、鼻から出ていきます。

しかし!鼻から出る息の量が多すぎる場合は要注意。

適切な息の量を吐けていなかったり、体の中で上手く共鳴できてない可能性が高いです

鼻息2
<strong>コエ</strong>
コエ

鼻の穴の下に指を置き、息の量を調整しながら声を出してみてくださいね。

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