こんにちは、ボイストレーナーのコエです♩指導歴𝟏𝟎年。これまでに初心者からプロまで𝟒𝟎𝟎人以上の方のレッスンを担当してきました。私のプロフィールはこちらからどうぞ。
人前で話す時、歌を披露する時に、思うように声が出なかったことはありませんか。
「声がこもるのはどうして?」「声が通るようになりたい」
こんな疑問やお悩みをお持ちの方は必見!
こちらの記事では声がこもる原因と改善方法について解説します。
・通る声を出すための方法
ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてくださいね。
声がこもる身体的な原因
声がこもる原因はさまざまですが、身体的な要因は以下のことが考えられます。
口・喉が開いてない
口・喉の開きが足りないと、声の通り道が狭まり、声がこもりやすくなります。
口が開いていない場合には、発音も曖昧に聞こえるため、モゴモゴとした印象になります。
息が吐けていない
吐く息の強さが弱い場合に、声がこもって聞こえる場合があります。
吐いた息で声帯を振動させることにより、声は生まれます。
息=声の原動力
呼吸は声に大きく影響しています。
舌が柔軟に動いていない
声の通り道と、明瞭な発音をつくる上で、舌はとても大きな役割を果たしています。
舌根(舌の根っこ)が下がっていない場合には、声の通り道は狭くなります。
また、発音に合わせて適切に舌を動かすことができていないと、言葉ははっきりと聞こえません。
鼻に響いていない
鼻腔共鳴が不足していると、声のトーンが下がり、こもって聞こえる場合があります。
鼻腔共鳴・・・鼻の奥にある鼻腔と呼ばれる空間で、声を響かせること
声の響きが、下顎に落ちている場合には、鼻腔に響かせづらくなります。
特に日本語は、下顎をたくさん使う言語と言われています。そのため、意識していないと、声の響きが落ちやすいです。
姿勢が悪い
正しい姿勢が保てないと、呼吸や声の通り道が制限され、声がこもりやすくなります。
たとえば、前かがみの姿勢や肩が内側に入った状態では、胸部や喉の空間が狭まり、声の共鳴が制限されます。
声がこもる心理的な原因
声がこもる原因はさまざまですが、精神的な要因は以下のことが考えられます。
自信がない
自信がないと、声がこもりやすくなります。
具体的には「失敗しないか」というパフォーマンスへの不安、「どんな風に思われるだろう」などの第三者からの評価への不安を持つことが挙げられます。
自信がないと、からだのコントロールは制限されて、声は通りづらくなります。
苦手意識がある
「声を出すこと」「話すこと」「歌うこと」「注目されること」などに苦手意識があると、声がこもりやすくなります。
特に、過去に第三者からネガティブな評価を受けたことがある方は、苦手意識を持ってしまうと思います。
緊張したり、ストレスを感じたりすることで、声は通りづらくなります。
声のこもりを身体的に治す方法
以下、こもる声を改善して、通る声にするための身体的な改善方法です。
①姿勢をよくする
正しい姿勢を保つことで、呼吸や声の通り道がスムーズになります。
首に負担がかからないよう、頭のポジションは体の中心に置き、背筋を伸ばします。
腕はゆらゆらと揺らせるくらいに、リラックスした姿勢を心がけましょう。
②腹式呼吸する
深く呼吸することで、十分な息が体の中に取り込まれて、息が吐きやすくなります。
安定した呼吸には腹式呼吸がおすすめです。
腹式呼吸には、心と体をリラックスさせる効果もあります。
腹式呼吸については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
③口・喉をしっかりと開く
口と喉を十分に開くことで、声の通り道を広げ、声がこもりにくくなります。
口の開き具合に意識を向け、口を大きく開くようにしましょう。
また、喉の奥にある「軟口蓋」と呼ばれる場所を持ち上げることで、声は通りやすくなります。
喉の開き方については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
④滑舌を鍛える
滑舌トレーニングをすることで、発音が明瞭になり、声のこもりが軽減されます。
母音や子音、それぞれの口の開きや、舌の動きの違いを意識して、トレーニングをすることがポイントです。
また、舌はほとんど筋力で出来ているため、舌そのものののトレーニングやエクササイズもおすすめです。
舌トレについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
⑤表情筋を鍛える
頬の筋肉を持ち上げて、口角を上げることで、声のトーンは明るくなり、クリアな印象の声になります。
表情筋を鍛えることで、頬と口の筋肉は動かしやすくなります。
表情筋のトレーニングについては、こちらの記事参考にしてくださいね。
⑥鼻腔共鳴を意識する
鼻腔共鳴を意識して声を出すことで、声が響くようになります。
鼻腔共鳴・・・鼻の奥にある鼻腔と呼ばれる空間で、声を響かせること
鼻腔共鳴の響きは、人の耳に届きやすい!
声を出す際に鼻腔に響かせるイメージを持ち、声の通り道を広げましょう。
鼻腔共鳴のトレーニングにはハミングがおすすめです。
ハミングについては、こちらの記事を参考にしてください。
声のこもりを心理的に治す方法
「自信がない」「苦手意識がある」などの心理的なことが原因で声がこもってしまう方は、以下のことをお試しください。
なお、本番直前の対策としては、こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
①練習と準備を重ねる
練習を重ねることで、苦手意識を変えることができます。
例えば、歌の場合には、歌詞の意味を十分に理解して、体が音程やリズムを正確に覚えるまで、練習を重ねます。
また、スピーチの場合には、内容や発表するテーマについて充分に準備し、繰り返し話す練習をすることが大切です。
「これ以上できない」というほどに、練習できれば、自然と自信も湧いてきます。
②フィードバックを受ける
信頼できる友人や家族に練習を聞いてもらい、フィードバックを受けることで自己評価ができます。
良い点を教えてもらうことで、苦手意識を克服できる場合もあります。
例えばですが、私のレッスンを受けてくださっている生徒さんに、声の長所をお伝えしたところ
知らなかった!
意識したこともなかった!
嬉しい!
と、ご本人の声の強みをレッスンで初めて知るということは、少なくありません。
いいところって、意外とご本人で気づいてない場合も多いんですよね。
また、課題点は、改善することができれば、自信につながります。
③ポジティブな言葉を使う
自分に対してポジティブな言葉を使うことで、自信をつけることができます。
例えば「私はこの曲について十分に理解している」「私の話にはとても価値がある」といった言葉を使いましょう。
また、「自分ならできる」と自分自身を応援することで、前向きな気持ちになれます◎
自分の言葉を一番よく聞いているのは自分です。
前向きな言葉を使うことで、気持ちもポジティブになります。
④成功体験を振り返る
過去に成功した経験を振り返り、その成功体験から得た自信を思い出しましょう。
自分の過去の成果や克服した困難を振り返ることで、自信を取り戻すことができます。
⑤他人と比較せずに自分を信じる
自分の能力や価値を信じ、自分自身に焦点を当てることが大切です。
人と比べることがプラスになる場合もありますが、自信をなくしているときにはNGです。
他人との比較ではなく自分の成長を意識しましょう。
まとめ
こもる声の原因と改善方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
以下のことができるようになると、声のこもりは改善されるでしょう。
②深い呼吸
③口と喉をしっかり開く
④滑舌を鍛える
⑤表情筋を鍛える
⑥鼻に響かせる
②フィードバックを受ける
③ポジティブな言葉を使う
④成功体験を振り返る
⑤他人と比較せずに自分を信じる
しかしながら、一人で練習する場合には、誤った癖を身につけたり、喉を痛めるリスクもあるでしょう。
また、メンタルケアや練習へのモチベーションを維持することも難しいはずです。
プロの指導のもとトレーニングを行えば、効率的に課題を改善することができます。
・正しい歌唱テクニックや呼吸法を学ぶことができる
・自分の目標やニーズに合わせたトレーニングを受けることができる
・定期的にフィードバックを受けることで、トレーニングのモチベーションを維持することができる