こんにちは、ボイストレーナー・ボーカルコーチのコエです!
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「音程がうまく取れない」
「音程に自信がない」
こんな疑問やお悩みをお持ちの方は必見!
こちらの記事では音程が取れない原因と改善するための方法について解説します。
・音痴を治すための練習方法と改善策
ぜひ最後まで読んでいただき参考にしてくださいね◎
音痴は遺伝だから治らない?
正しく音程が取れるかどうかは遺伝だけではなく環境や経験、適切なトレーニングの有無など、様々な要因が組み合わさって影響しています。
そのため、遺伝的な要素だけで音痴であるかどうかを判断することは難しいです。
実際に私のレッスンを受講してくださった方の中にも
カラオケで採点をしたら音が外れている。
自分でも音がズレているのは分かるけど、上手く音が合わせられない。
家族に音痴と言われた。
音が合っているか合ってないか自分では分からない。
などなど。
もともと音程に自信がない方はたくさんいらっしゃいましたが、1年以上、トレーニングを継続してくださったの方のほとんどは音が取れるようになっています◎
そのため私は音痴が遺伝と決めつけてしまうのはもったいないことだと考えています。
音が取れるようになると、歌うことが楽しくなりますよ♩♩♩
音痴の原因①「聴く力」の問題
自分が歌っている音が合っているのか、合っていないのか分からない。。。
という方はこのタイプに該当します。
具体的には以下3つが要因となります。
①自分の声が聴けていない
自分の声をしっかりと聴くことができていない場合には、正しい音程は取れません。
歌いながら「自分の声を聴く力」を養うことで音程は取りやすくなります。
②伴奏・音楽が聴けていない
歌っている時に、伴奏(楽器・カラオケなど)の音が聴けていない場合には、音程は取りづらくなります。
「音を聴く力」を養うことで、音程は改善されます。
具体的なトレーニング練習方法は
【音を聴く力を養う】で解説します♩
③歌う音程がイメージできていない
歌うメロディがイメージできていない場合に、音程をとることは難しいです。
歌いたい音楽をしっかりと覚えて記憶することは、正確な音程で歌う上でとても重要です。
また、習慣的に音楽を聴くことで、楽曲の構造やリズムを感覚的に理解することができます。
音痴の原因②「身体のコントロール」の問題
歌っている音がずれていることはわかるけど、上手く音が取れない。。。
という方はこのタイプに該当します。
具体的には以下3つが要因となります。
①発声の問題
声は「声帯」と呼ばれる喉にある帯状の組織が、吐く息により振動することで生まれます。
そして、声帯の伸縮で、声の高さは変化します。
また、体の空間で声を共鳴させることで音は、より安定します。
「呼吸」「声帯」「共鳴」がうまく機能していない場合に、音程は不安定になります。
発声練習をすることで、音は正しく取れるようになります◎
②リズムの問題
適切なリズムを感じて歌えていない場合には、音程がずれるケースがあります。
音楽に合わせてリズムやテンポを感じて、歌えるようになると、音程は安定します。
リズムが良くなると、息の流れもスムーズになり、狙った音に当てやすくなります◎
③滑舌・発音の問題
滑舌や発音が妨げとなり、うまく音程が取れないケースがあります。
この場合は母音と子音それぞれの、唇、口、舌の動きを見直していくことで、音程は良くなります。
苦手な発音は、滑舌練習を繰り返し、克服しましょう◎
音痴を治す練習方法①聴く力をつける
音が取れているか自分で判断できない方に向けた、トレーニングの手順です。
以下2つのステップをお試しください。
ステップ1:音を聴く力を養う
「聴く力」を養うためのトレーニング方法です。
音取りをするための、ピアノ(もしくは鍵盤アプリ)をご準備ください。
また、トレーニング中は、録音することをお勧めします。
①まずは一音だけピアノで音をポーンと鳴らし、その音に合わせて「ま〜」と声を出します。
この時に、自分の声と楽器の音が一つに聞こえるようにトレーニングしていきます。
音のズレが分からない場合には、録音した声をチェックしながら練習しましょう。
女性・・C4(真ん中のド)〜B4(高いシ)
上記の音域は比較的、男女が出しやすい音の高さです。参考にしてくださいね◎
②一音を正しく合わせることに慣れてきたら、音数を増やし、さまざまなメロディを正確な音程で歌えるように練習します。
とても地道な練習ですが、音を合わせる感覚が少しずつわかってくるようになります。
ステップ2:視覚で音程を理解する
音の高低差を理解するために、音の上がり下がりは視覚で確認できると良いでしょう。
曲を覚えるときや、歌う練習をするときには、音楽を聞きながら楽譜を見ることをおすすめします。
楽譜が読めない方でも、音符の下に歌詞がついている楽譜ですと、音の上がり下がりが理解できますよ◎
また、カラオケで練習する場合には、音程バーを表示させる機能があるため、ぜひご活用ください。
ご自身で「音がずれている時」と「音が合っている時」の聞き分けができるようになったら、次に進みましょう!
音痴を治す練習方法②身体のコントロール力をつける
音が取れていないのは分かるけど、音程がコンロールできない方に向けた、トレーニングの手順です♩
以下5つのステップをお試しください。
ステップ1:音域の狭い曲を選択
音の高低差が激しい曲は、音程を取る難易度が上がります。
曲の最低音と最高音にあまり差がない曲や、音の高低差があまりない曲を選ぶことで音は比較的、取りやすくなります。
ステップ2:自分の音域にあった曲の選択
自分の歌いやすい音域の曲を選ぶことで、音程は取りやすくなります。
男女では音域が違うため、異性の曲を歌う場合には、基本的にはキーを変えましょう。
以下のキーを参考にしてください。
・女性が男性曲を歌う場合・・・原曲より半音3〜5つ上げる
※あくまで目安なので、歌いやすさや声の伸び具合を考慮して、最適なキーを見つけてくださいね。
ステップ3:ハミングで歌う
唇を閉じて「ん〜」と歌うことを、ハミングといいます。
ハミングで歌う練習をすることで鼻腔(鼻の奥の空間)に響きを感じられるようになります。
鼻腔を使って歌えるようになると音程は安定しやすくなります。
そのほか、ハミングは呼吸の安定・声帯のバランス調整にも役立ちます◎
「ん〜」だけで歌うので、音に集中して練習できます♩
ハミングの練習方法について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてくださいね。
ステップ4:歌詞をつけて歌う
ステップ3でやった鼻の響きをキープしながら、口と喉を開いて、歌えるようにしていきます。
まずは、鼻が響かせやすく、喉が開きやすい「な〜」の発音で歌ってみましょう。
口を開いても
鼻の響きはキーーーーープ!
することを忘れてはいけません。
問題なく音が取れたら、歌詞をつけて歌ってみましょう。
ハミングや「な」で音が取れていたのに、歌詞をつけることで音が取りづらくなった場所がある場合には、それがあなたの苦手な発音である可能性が高いです。
苦手な部分は、唇・舌・口の開きを確認して、繰り返し部分練習をして改善します。
ステップ5:テンポ・リズムに乗って歌う
声の響き・滑舌が改善されたら、最終段階としてテンポ・リズムを意識できるようにします。
テンポ・・・音楽の速さ・速度
音楽に合わせて、足でリズムを取ったり、手拍子をすると、テンポ・リズムに乗って歌いやすくなります。
足や手でリズムを取ると歌いづらくなってしまう方は、体全身でリズムを感じられていない可能性大!
まず歌わず、音楽だけを流し、手拍子でテンポやリズムを感じられるようにします。
リズムが取れるようになると、さらに音がぴったり合いやすくなりますよ◎
まとめ
音痴の原因や、音程を改善するための方法について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
「聴く力」と「身体をコントロールする力」を養うことで、ほとんどの場合に音程は改善されます。
しかしながら、一人でトレーニングする場合には、誤った癖を身につけたり、喉を痛めるリスクもあるでしょう。
また、判断が難しかったり、練習に時間がかかってしまうケースがほとんどだと思います。
ボイストレーニングは、プロの指導のもと行うことで、効率的に課題を改善できます◎
・正しい歌唱テクニックや呼吸法を学ぶことができる
・自分の目標やニーズに合わせたトレーニングを受けることができる
・定期的にフィードバックを受けることで、トレーニングのモチベーションを維持することができる